2023

07/26

「風神雷神」

よく行く居酒屋の奥さんから面白いと勧めてくれた本。

おもしろいよ〜、と言われて買ってみたが表紙はまさに、

タイトル通りの風神雷神の絵画。

なかなか読み始めるのにはハードル高いかな、、、、と思っていたけど、これが予想以上にめちゃめちゃ面白いです。

僕は知らなかったけど、

この作家の原田マハさんという方、美術のキュレーターさんなんですね。

風神雷神図屏風に秘められたストーリーにちなんで、学芸員の現場からスタートするお話だけど、

この風神雷神の関連に天正遣欧少年使節が出てきたりで、とっても親近感。

伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルティノ。

長崎がらみの人たち。

そっか、織田信長の時代はキリシタンを受け入れてたから、

その時代と長崎の貿易やヨーロッパとの行き来していた人たちとの接点はけっこう濃かったんだな。

歴史の時系列がまったくわかってない自分。。。。

そしてそれがこの風神雷神が描かれた歴史的背景を想像させる、

とくに”美術の視点”から読み解いていくのに躍動感があって。

歴史的事実の解釈、と言う部分ではいろいろあるんでしょうけど、たしかにおすすめしたくなる本だと思いました。

ページの一番上へ戻る